アリス・イン・ワンダーランド

映画館で映画を観るのはどれぐらいぶりだろう。

アリス・イン・ワンダーランドを3Dで観てきた。

まず3D
この作品の3Dは、普通の3次元的な立体感ではなく、飛び出す絵本のような平面が重なった
ような立体感と感じられ、無理やり3Dにしてるように思える
が、使い方によっては効果が大きいとも感じられた
少なくとも字幕はすごく見やすかった
製作側は、表現の幅が広がるんで、今後、映画はどんどん3D化していくんだろうなぁと思う

TVでも、3DのTVがパナソニックから登場したが、映画と違ってながら観の多いTVでは、
特に家庭への普及はしばらくかかるだろうな

奥さんが家事しながらTV見るのに偏光グラスかけっぱなしはないだろうし、偏光グラスの数
以上に友達が来たりしたら、そのうちの誰かは二重に映ってぼやけてる映像を見ることになる

裸眼で見ることができるようにならないと普及はしんどいだろうな

3d.jpg

で、お話は・・・
大人になった不思議の国のアリスが、また不思議の国で冒険する話で、ファンタジー
してはそれなりに面白いが、設定や終盤部分に不満が・・・
(ティムバートンの作品はいつもそんな感じ)

・赤の女王
作品中、悪役に描かれているが、単にその容姿のせいでコンプレックスを抱いた愛情に
飢えてる女性に見える
甘えられる対象がいれば、実にかわいい女性にも見える

そもそも、赤の女王が悪役になったのは、その両親の育て方のせいだろと
妹の方がかわいいから、妹を大事に育て、王位まで継承させた
不細工な姉は、その成長の過程でひねくれていった
自分のことをウソでも認めてくれる人たちを「恐怖」でしばって周りにいさせるのは、
はだかの王様も同じだし、いろんな会社の社長さんでも同じような人はいるだろう
なにより、不細工な子は、これを見て勇気付けられない
御伽噺としてはどうよって感じ

・白の女王
そんなにイイヤツなのか?
なんでみんなに慕われてるのかわからない
自分で王冠を取り戻すでもなく、ふわふわしてるだけ
しかも、姉を追放とか、しかも自分を殺そうとした者と一緒に!
武士の情けもない感じ
肉親の情があるなら、せいぜいある程度不自由しない範囲での幽閉ぐらいだろ

そもそも、あの国の住民っているんだろうか?
それぞれの城にいる人達以外で住処があるのはジェニーデップぐらい
後は森に住んでるうさぎや双子。
食物を提供する者も生産する者もいない
誰の女王なんだろう?

戦いの最後の場面で、王冠を取られた赤の王女に「もうあんたの言うことはきかない」
って感じのことを言う兵隊がいた「お前の主人は王冠か!」と

・最後の場面
商売を中国へまで拡げるべきというアリスに対し、「キングスレーの娘でなかったら・・・」
の後、すぐに出航の場面に写ってほしかった
アスコット卿は、お父さんに出資しなかったことを悔やんでいる場面がある
この演出なら、その娘に出資したように見える
「ウチの見習いに」とか夢がなさ過ぎるだろ

とはいえ、やっぱり映画っていいもんですよね

映画はやっぱり映画館で見るもんです