オペラ「竹取物語」

オペラといえば、モーツァルトプッチーニワーグナーか。
そもそも字幕がなければ話の筋がわからないものだった。
それが、日本人ならだれでも知ってる竹取物語をオペラでやるという。
沼尻竜典作曲 歌劇「竹取物語」(日本語上演・演奏会形式・世界初演)
みなとみらいホールだし初演ってのにも惹かれて、興味本位で見てきた。

高校時代、文化祭で演劇をやったぐらいなので、話の筋はよく知ってる。
火鼠の皮衣…ひねずみのかわぎぬ?子供の頃に読んだ?聞いた?話だと(ひねずみのかわごろも)だった。

当たり前だが、登場人物は全員日本語で歌い、語る。
オペラだと思ってるので、多少神妙な心持で聴く。
流れる曲はそれぞれ素敵だが、セリフが歌詞が微妙にメロディに乗ってない。
突然、喜劇の舞台のようなお笑いになる。
これは、オペラとしてというより、歌謡ショーか出来のよくない新喜劇として楽しむべきなのか…と気づいたのは前半の終わり直前。

もっと早く気づいていれば、もっと拍手もしてあげられたし、もっと楽しめた。少し後悔。
池辺晋一郎館長も、最初のあいさつの時に喜劇だって言ってくれればよかったのに。
次に聴く機会があれば、もっと笑って拍手しよう。